2012-01-01から1年間の記事一覧

完熟トマトが舌を汚した

『完熟トマトが舌を汚した』 作詞作曲/衛藤文敬 カラスと夏野菜 皿の汚れが模様のよう 一重瞼のサイにも見てごらん マハラジャに神風 向きは南南西 アスパラガス畑へ連れてって 茶髪と黒髪の混じる三つ編み下げて 乳母車乗り捨てて 足裏に刺さるガラス片を!…

nasca

『nasca』 作詞作曲/衛藤文敬 腐り始めた虫と花弁が 臭い薫る陽気な日曜日の 春化粧は濃く(逆に) 横顔は薄れてゆく 頭痛の種蒔いたね 田園の片隅へ 御洒落頭を垂れて 見事な緑に眼を落とし凝らし 本望の肥やし 壁伝いのネオン(街害街害)ネオン(GUY) …

風物

『風物』 作詞作曲/衛藤文敬 五月雨に群れるドクダミの葉に 数センチ足りぬ前髪揺らし 遊泳禁止のプールでお道化てみせるあなたに濡れて 6月に蒸れる青山通り 花嫁も向日葵もジオラマに人だかり その背後を幼少期の2人が走り抜けてく 夏を舞台に 脱げるボ…

彼女の下着

『彼女の下着』 作詞作曲/衛藤文敬 ジャムとうさぎ 彼女の下着 朝靄のコーヒー 妙に甘くて カーテンは次第に 外側の光の内 JALの飛行機雲をなぞり アザラシのように 永遠に寝させて カーディガン記念日 昼過ぎの肩に羽織らせ バラバラ死体 TVニュースに そ…

New Wave Girl

『New Wave Girl』 作詞作曲/衛藤文敬 はじめては儚くもなぜ?優しくて 二人乗りよりも幻と親しい 有名な…この歌手は誰?苦笑い フロントガラスが割れても ほとばしれ 海岸線の終わりを見てた恋人達は 別れの波打ち際 とりとめのない話題で盛り上がってる …

温度差

『温度差』 作詞作曲/衛藤文敬 換気扇が招き入れたのは今朝 顔洗い躊躇い 蛇口の内側と肺の裏側までも いざ凍らせる程の気温すら 御相子でしたね 御相子でしたね 雪に成り済ましたのは雨 袖を盗む輩は春 読書する君の隣は角部屋の昼下がりと似てた 歩道を歩…