シトラス

  『シトラス』 作詞作曲/衛藤文敬


  ブランコに振り回されるダイアリー 
  酔い覚ましの泥水でも飲もうか
  笑っていたい 笑っていたい 
  出鱈目の占いを信じて


  グラウンドに乱れ飛んだタンバリン
  おもむろに駅前から逃げようか
  売り物の花 売り物の花
  枯れゆくのを寧ろ望んでた


  似ていたよ 似ていたよ 
  似てきたような気がしたよ 
  気がしたよ


  ひと夏の ひと夏の ひと夏のシトラスの面影忘れても
  ひと夏の ひと夏の 汗ばむ胸元のアイロニー

  ひと夏の ひと夏の ひと夏のシトラスの面影を思い出に
  ひとりきり コインランドリー コインランドリー



  ブラインドを覗き込むアイボリー
  獣騙しの絵本でも読もうか
  抗っていたい 抗っていたい
  戦争と平和の片隅で


  サラウンドの風に乗れ飛行船 
  世紀末の雨雲へ セイ グッバイ
  売り物の歌 売り物の歌
  嗄れゆく喉元を過ぎれば


  キレイだよ キレイだよ
  キライになれない気がしたよ
  気がしたよ


  ひと夏の ひと夏の ひと夏のシトラスの面影忘れても
  ひと夏の ひと夏の 開ける襟元にシンパシー

  ひと夏の ひと夏の ひと夏のシトラスの面影を思い出に
  ふたりきり コインランドリー 故意の雨宿り


  最悪のシナリオを書き換える術を知らなくとも
  一握の洗剤に揉まれて回り回る 何万回も


  ひと夏の ひと夏の ひと夏のシトラスの面影忘れても
  ひと夏の ひと夏の 汗ばむ胸元のアイロニー


  ひと夏の ひと夏の シトラス
  ひと夏の ひと夏の シトラス


  ひと夏の ひと夏の ひと夏のシトラスの面影を思い出に
  ひとりきり コインランドリー コインランドリー