2009-01-01から1年間の記事一覧

#004

【22299】 【19833】 【24108】 【23279】 【16053】走ろ、寒太郎。川沿いコースへ→北風小僧の一年振りの表敬訪問にジョギングや散歩を嗜む人数は心なしか減少し、ランニングに勤しむ人数は相変わらずかやや増加したかのように見える。私は?と言うと、走っ…

#003

[付着するキュート、孫と杖と準チョコレート] シルクの刺繍糸のような右手を遠慮がちにヨレたフェンスに掛けたお年を召された男性が1名、居られる。長年大事に使われているのであろう杖を握るもう一方の左手は、絶妙な力加減で地面と押し合いへしあって、…

#002

変革は皆無だった。相変わらず富嶽一景の全貌を臨むことは出来なかったし、有数の紅白煙突合戦からは豊満な燃料の屍骸がムスムスと天空に召されておった。目出たしい。ヒグラシの残党に連れられて。そして、焼失した。さらば、凹凸凹。そう、変化はあった。…

#001

[Scene#25.タウト] 貯水タンクを行きずりの麦藁帽子のように‘さなり’と頭上に乗せた都営 団地の壁面に、約8分18秒のコスモフィルターを透過しドォス黒ずんだ太陽光線の束が容赦なく注がれ、その肌をより白く見せている。タウトおじさん、こんにちは。シン…

#000

遺作の用意ならある。 6月式日、異例のログイン。 東京の待合室の四隅に態とらしく置かれた観賞用(仮定)桜の瘡蓋も漸くと剥離し、その箱の底辺あるいは底面からは夥しい量のドクダミが生々と吹き出している。世間では、初夏らしい。完璧な休日らしい休日…