温度差
『温度差』 作詞作曲/衛藤文敬
換気扇が招き入れたのは今朝 顔洗い躊躇い
蛇口の内側と肺の裏側までも いざ凍らせる程の気温すら
御相子でしたね 御相子でしたね
雪に成り済ましたのは雨 袖を盗む輩は春
読書する君の隣は角部屋の昼下がりと似てた
歩道を歩かせたのは外 車道を歩かせくれたのも外 それはそうと
そっと落ち葉は落ちてから正に落ち葉
117頁挟めば 118頁からの見せ場 読まずに君へ返して さよなら
さよならだけなら随分上手に言える様になっていました
手袋の上から
君の手を冷たく感じてしまうのはどうも僕のせいだから
普段着を来てる筈だろう君の今日が何事もなければいい
いつ何時のどこ何処で相変わらず元気でいてくれてますか?
洗えば洗う挙げ句この手が冷たくも感じなくなってしまえばいい
その方が僕には楽だから
君の手をその右手を冷たいと感じてしまうのはやはり僕のせいだから
あの本の感想を話そう 偶然今度春に会えたら話そう
だからという訳ではないけど 気付きやすいように
顔挙げて歩いていて
New Wave Girl
『New Wave Girl』 作詞作曲/衛藤文敬
はじめては儚くもなぜ?優しくて
二人乗りよりも幻と親しい
有名な…この歌手は誰?苦笑い
フロントガラスが割れても ほとばしれ
海岸線の終わりを見てた恋人達は 別れの波打ち際
とりとめのない話題で盛り上がってる 下がってる
今年の水着はビキニですか?
It's a husky new wave girl 外で待っててよね
髪色を変えた次の日も 防波堤の上でダンスダンス
不揃いなサンドウィッチとバタフライ
桃色波止場で 野良犬と暮らそう
ディスリスペクトに 心の行方はどこへ?
さよならララバイ 真夏にも飽きが Cool & Step
夜の帳 線路越しの娘は もうじき優れた女に変わるだろう
波乗り 前のめりのビート 酔いどれて
最後の望みはウイスキーですか?
It's a funky new wave girl 地平線の上でダンスダンス
バランス崩す身体を good! 螺旋状になってダンスダンス
きっと上手くゆくから 外へ出掛けよう
1/4の確率で楽園のバカンスへ ダンスダンス
It's a husky new wave world 外へ出しておくれ
髪型も変えて気付いてよ つたない発音で
Thank you! Thank you!
彼女の下着
『彼女の下着』 作詞作曲/衛藤文敬
ジャムとうさぎ 彼女の下着 朝靄のコーヒー 妙に甘くて
カーテンは次第に 外側の光の内
JALの飛行機雲をなぞり アザラシのように 永遠に寝させて
カーディガン記念日 昼過ぎの肩に羽織らせ
バラバラ死体 TVニュースに その日半日 バラ色の人生
直ぐ次の話題に 耳を貸す私もいたし
ビルの森に埋もれ 街路樹はキラキラで
しばらく振りですね 木枯らし よそよそしくて
クリスマスのイヴイヴに 繁華街を遠ざける
あなたの弱点に触りたい
ジャムとうさぎ 彼女の下着 ジャムとうさぎ 彼女の下着
ジャムとうさぎ 彼女のうなじ JALの飛行機雲の下に
アルバムの中の7曲目のサビが空白を埋める
ジャムとうさぎ 彼女の下着 夜型のコーヒー 妙に苦くて
これからこの先 薬指を噛みながら